フレデリック・
トルーマン
Frederick Truman
人物
修道士として天使に仕える、物腰柔らかで中性的な雰囲気の青年。
教会が運営する食堂で料理と接客を担当しており、彼とのお喋りや悩み相談を目当てに訪れる客も多い。
聞き上手で温厚なため完璧な聖人のように見られがちだが、親しい相手などに対してはたまに毒気のある発言をすることも。
薄紅色の魔源石と花の魔法の力を持つ。天使の加護を受けているため、治癒魔法を使うこともできる。
境遇
天政都市テルミニアに生まれ、他種族が行き交う都会の生活に慣れ親しんで育った。長男だが五人兄弟の真ん中にあたり、姉が二人、妹と弟が一人ずついる。
街の学校で初等教育を終えたあと、兄弟の中で唯一修道士の道を選び、教会で治癒魔法をはじめとする聖職者に必要な知識を学んだ。
成人を迎えて教会が行う事業のいずれかに携わることとなった際に、得意分野である料理を活かせる食堂で働くことを決め現在に至る。
内面
落ち着いていて穏やかな性格。会話の際には主張することなく聞く側に回ることが多い。
悩み事などはある程度の共感を持って親身に聞くが、相手の感情に同調することはあまりなく、他者と自分の間には一定の線引きをしている。相手との心理的距離を保っているからか、人の内面を冷静に分析するのが得意。
誰にでも愛想よく接すること、困っている人を助けることは聖職者として当たり前の務めだと思っているため苦にしていないが、相手から特別な好意を向けられたり求められることは苦手。
【価値観】
過去の経験から、感情に振り回されることは人間に課せられた苦痛であるという考えを持っている。無感情な天使は彼にとって理想の存在であり、聖職者になった一番の理由は天使の魔法を学ぶことで少しでも彼らに近づくため。
しかし一方で、そのような利己的な動機を持つ自分は天使に使える者として不適格だとも感じている。
自分への評価も見返りも求めず、ただ相手のためだけに取る行動こそが真の善行だと考える彼にとって、己の苦痛を和らげるために聖人のふりをしている自分は「偽善者」に他ならなかった。
汚い感情も欲も持たない本物の善人には一生なれないと悟ってはいるものの、その理想に近づけそうな行動を取り続けた結果が今の彼を形作ったといえる。
容姿
プラチナブロンドの髪、ペリドットのような明るい黄緑色の眼を持つ。
中性的で整った顔立ちをしており、声を出さなければ女性と間違われることも多い。
いつも着ている灰色のチュニックと白い肩衣は修道士の制服。
口調
「いらっしゃいませ、今日もお疲れみたいだね。どんなものが食べたい気分かな?」
「天使様はいつも僕らを導いてくださる。だからその分僕も、誰かに思いやりを分けてあげなくちゃね」
「他人をすぐに信じるのは危険かもしれないよ? 良い人のフリなんて、簡単にできちゃうものなんだから」
関係性